緊急募集!個別支援(特定寄付)のお願い(経過ご報告)
2023年1月23日時点で、26名(団体含)の方より計445,000円の寄付をいただきました!
おかげさまで、この1月、新学期の学費及び必要な文房具等を予定通り奨学金生たちに提供することができました。
ご支援いただいた皆さま、ご関心をお寄せいただいた皆さま、本当にありがとうございました!
年間での総経費としての目標額52万円達成まで、引き続きのご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
ケニアの未来では、貧困、差別、社会的疎外にさらされている家庭の子どもたちに対して、奨学金支援を行っています。
病気や障害がある親や家族を持つ子どもたち、孤児である子どもたちへ優先的に支援をしてきました。
貧しいだけでなく、病気などの別の問題を抱えニーズの高い家庭は、地元の児童相談所や児童保護ボランティアに認識されていて、子どもたちは、児童養護施設に行ったり戻ったりを繰り返しています。
実際に、ケニアの未来の奨学金を受けている子どもの中には、施設に入らざるを得なかった子や兄弟は施設に入っているという、家庭での通常の暮らしができるギリギリの状況にいる子どももいます。
これまでの支援実績
2019年に本格的に学費支援の応募をナイロビのスラム地域で募り、2020年1月から、コロナによる1年近くの学校の閉鎖時期を乗り越え、支援を続けてきました。
今年12月、ナイロビのスラムで育った2名が皆様のご支援をいただきながら通った高校を卒業します。
また、2021年7月、国連薬物事務所(UNODC)ケニア支部から、若者の過激化防止プログラムの対象である更生学校(日本の児童自立支援施設に相当)を出所した元非行少年や少女が継続的な教育機会を通じて、立ち直りができるよう、私たちが活動しているマチャコスでサポートを続けてほしいとの要望を受けました。地元の非行少年の更生と再犯をしないように、という目的のために施設出所後に支援を続けています。非行少年・少女らは、一度更生のための施設に入ったということで差別を受け、学費のサポートを断られることがあるのですが、ケニアの未来では、コミュニティレベルでこのような少年の再犯や過激化の防止につながるよう、一人一人を大事にする支援活動をしています。
それぞれから多く寄せられる奨学金の申請や依頼に対して、現在8名の子どもに対しての奨学金サポートのみに留まっている状況で、心苦しくもあります。
一方で、受け入れた子どもに関しては、その子どもの近所の見守り役の住民の方や児童保護ボランティアの方々と協力して、彼らの悩みや家庭での問題に応えていきたいと、奨学金以上のサポートをしてきました。奨学金生たちは成長期・思春期の中で、様々なニーズを抱えています。
実情では、家庭が貧窮し、孤児であるため高齢の祖母などに頼っている奨学金生に対する支援は、学費にとどまらず、病気や障害で医療費がかさみます。このような家族を丸抱えで支えることはできませんが、できる限り彼らの貧窮した生活状況を少しでも安定させ、しっかりと学業や職業訓練に取り組んで、自立への道を進んでもらいたいと考えています。
今後の支援の継続に向けて
今年、ケニアでも、これまでに経験のない物価上昇や円安の影響を受け、この個別支援は予算に対して12万円の赤字を出してしまいました。
非行少年を新規に3名受け入れた結果でもありますが、もしあの子たちが学校に通うことができず、今も家やスラムのコミュニティで何もすることができない状況だったら、と考えると皆様からのご支援によって彼らの人生が確実に変わっていると思います。卒業する2名を除き、6名は来年1月~新学期を開始します。
今年度この6名の教育支援を継続するためには、1年間で約40万円が必要です。
このような状況から、この年末に、日ごろからご協力いただいています皆様に、今一度のご支援を募らせていただくことにいたしました。
少年・少女を1名サポートするためには・・・
全寮制に通う高校生の場合、年間学費が70,000シリング。これに家から学校までの交通費(実家に帰る休暇がミッドタームも合わせて年間6回あります。)や生活必需品などの経費が年間40,000シリングかかる高校生もいます。このような全寮制に通う高校生が3名います。
また通学生の場合、年間学費が18,000シリング。通学制に通う高校生が1名。
その他文房具や教科書、制服の買い替えなどの要望にはキリがありませんが、なるべく応えたいということで経費がかかります。
職業訓練は、年間学費が20,000シリング。加えて、職業訓練なので道具や材料費にお金がかかります。そのような経費が一人おおよそ10,000シリング。職業訓練は、現在更生学校の出身者2名が受けています。
目標の指定寄付の募金額は52万円です。
これにより、来年2023年も引き続き、子どもたちへの支援を続けていき、笑顔と自信を身につけて前に進んでいってもらいたいと考えております。
口数はありません。少しでも多くの皆さんからお心持の金額をお寄せいただければと思います。
皆さまのご支援、ご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ケニアの未来
橋場美奈